軽視できない「噛む力」の重要性
食いしばり・歯ぎしりが歯を壊す
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はやしだ歯科は、今年5月で開業21周年を迎えました。
これまで一貫して大切にしてきたのは、
「絶対に手を抜かない治療」です。
適切な診断、丁寧な処置、そして継続的なメンテナンス。
多くの患者さんが良好な経過をたどってくださっています。
しかし、同じように治療を行い、同じように定期検診に通っていただいても、どうしても悪くなってしまう方が一定数いらっしゃいます。
なぜなのか。
長年診療を続ける中でたどり着いた一つの答えが、「噛む力の問題」です。
噛む力と歯への影響
噛む力は想像以上に強い
通常、食事の際の咬合力は体重と同程度、あるいはそれ以上になることもあります。
さらに、無意識に行われる「食いしばり」や「歯ぎしり」は、食事中よりも強い力が長時間かかることがあります。
これが続くと、
- 歯のヒビ(クラック)
- 被せ物の破損
- 歯の根の破折
- 顎関節の変形
- 歯周病の進行促進
- などを引き起こします。
どんなに精密な治療を行っても、力のコントロールができなければ歯は徐々にダメージを受けてしまいます。
噛む力の測定と対策
噛む力を「測る」ことの重要性
当院では、噛む力を数値で計測することが可能です。
感覚ではなく、客観的なデータとして把握することで、
- 本当に力が強いのか
- どの歯に負担が集中しているのか
- を確認できます。
食いしばり・歯ぎしりへの対策
噛む力が過剰な場合、まずはナイトガード(マウスピース)を用いて歯への直接的なダメージを軽減します。
さらに、強い咬筋(噛む筋肉)の過緊張が認められる場合には、ボツリヌス療法を併用することがあります。
ボツリヌス療法について
ボツリヌス療法とは
ボツリヌス療法は、過剰に発達・緊張している咬筋にボツリヌストキシンを注射し、筋肉の過度な収縮を和らげる治療です。
これにより、
- 食いしばりの軽減
- 歯ぎしりの抑制
- 顎関節への負担軽減
- 歯の破折予防
が期待できます。
効果は通常3〜12か月持続し、必要に応じて継続治療を行います。
※適応には診査が必要です。
まとめ:治療と力のコントロール
「しっかり治したのに、また悪くなる」その背景には、見えない“力の問題”が潜んでいるかもしれません。
これからの歯科治療は、虫歯や歯周病を治すだけでなく、噛む力をどう管理するかが重要な時代です。
21年目を迎えた今も、より長く歯を守るために、できることを一つずつ積み重ねてまいります。
食いしばりや歯ぎしりが気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。
